前置き
飽くまで我流教育論です。
ですから勿論、他塾さんや読む方によっては、何を言ってるんだ?、間違っているぞ!、とも取れると思います。
そんな場合はごめんなさい。
ジェントリーにスルーしてください^^
私は自分の子を育てる時、勉強面においては、
・勉強の絶対量を意識できる
・少しずつ自立していく
この二点が必ず必要だと思っております。
勉強の絶対量
私は何かを習得するために必要な勉強の質と量の総和を「勉強の絶対量」と呼んでいます。
言い換えると、必ず理解・習得するためにした本当の勉強量のことです。
効率の悪いやり方、浅い理解しか出来ないやり方で、長時間ダラダラしているだけではダメ。
勉強の質(効率・内容)も大事。
効率よく要領よく瞬発力でやっているだけでもダメ。
忘れない工夫をし、完全に身につけ、応用にも対応出来る様に、しっかりトレーニングも必要。
そして、この「勉強の絶対量」が本当に十分か、不足していないか、を自ら判断できる感覚も必要です。
少しずつ自立していく
将来大人になれば、一人またはチームで、物事を考え計画を決断し、実行、再考、工夫、再実行(PDCAサイクル)していかないといけません。
そして誰もが突然大人になるわけではありません。
将来の自分像は漠然としていても、気を引き締めて、そこに向かって毎日一歩ずつでも逞しく(たくましく)なっていくような学習でないと意味がないと考えています。
元巨人軍で今は野球解説をされている桑田真澄氏は、トレーニングこそ超真剣に、キャッチボールの時すらも声を出してはいけないと仰っています。
普段この感覚がない子は、いつもへらへら笑っていたり、私語をしたりとあちこちに穴の空いたバケツのように気が抜けています。
また時計ばかり気にしたり、終業のチャイムが鳴った瞬間に遊び始めたり、「残心」の感覚がありません。
近い目標を必ず達成しようというの感覚(GRIT)がないので、言い訳、または逃げる行動をとる、計画が立てられない傾向が多いです。
何よりもここをまず教育しなくてどうするのでしょうか?
三位一体説
これは私の言葉ではありませんが、広島の尊敬する塾長先生の言われていることで感銘を受けている言葉です。
親と子は一緒に成長するもの。「親」、「子ども」、「塾」の三つが一体(同じ考え方を共有し実践する)にならないと学力は上がらない。
「塾」は「学校、塾、その他子どもがお世話になる外部の組織や人」と置き換えることもできるでしょう。
平岡先生、私ごときが先生の深いお考えには到底及びません。
間違っていたらごめんなさい!
まとめ
申し上げにくいことを失礼を承知で敢えて書きます。
特にこの「勉強の絶対量」の感覚がなく、「塾まかせ」、「お尻叩いてやらせてチェックしてくれ」を強く希望してしまっている生徒さん、保護者様はぜひもう一度お考え直してみて下さい。
この嗅覚がない人って社会に出て自立してやっていけると思われますか?
テストが返却されてから
「塾に行っているのになぜ成績が上がらないのか?」
面談の時に
「うちの子、勉強のやり方が分かっていないみたいなんです。」
(お子様は隣でよそ見をして、死んだような目。)
なんて言われるお家の方は少し注意が必要かもしれません。
それは、
「塾(だけ)で成績を上げろ」
「(即効性のある)勉強のやり方を教えてやってくれ」
と仰っているのとほとんど同じです。
おい!馬鹿野郎!塾だろ!当たり前じゃないか!(怒)と思われるかもしれません。
確かにまずは自信をつけていただくためにそういうことも並行して行います。
しかし、沢山の先輩塾長さんも言われていますが、これが塾だ、勉強だと思われることは、非常に怖いことだと私は思います。
実はそういう風に仰るお家のお子様こそが、成績が上がっても一時的で、本当の学力や人間力が上がりにくいのです。
「塾に行っているのになぜ成績が上がらないのか?」
→学習姿勢・学習習慣がなくなかなか必要な学習の絶対量に届かない。塾にいる時だけ真面目で、塾以外では約束を守らない。
「うちの子、勉強のやり方が分かっていないみたいなんです。」
→やり方(まずは決まったルール)を何度伝えても、まず守らない、学習の必要絶対量がとても少ない。
というケースが非常に多いのです。
つまり、お子様の「スタート地点の認識」がお家の方と塾とであまりにもズレていて、お子様も意識が低すぎる、、、という場合が多いのです。
普段から物事を達成するために必要な、「絶対量」を意識されて、また意識させる様にお子様に教育されていないことが多いからです。
その場合、本当に初歩の初歩から意識の変革が必要になります。
頭の良さとはあまり関係なく、この「必要絶対量」を意識しながら「やり抜く力(GRIT)」があれば、必ず成績だけではなく、学力・人間力が向上します。
とは言え、、、藁をもすがる思いで塾に来られている方もおられますから、あまりこのことばかり強く言っても仕方ありませんね。
一つひとつ、一番細かい小さなところからスモールステップで、丁寧に、考え方や姿勢、やり方ではなくまず守るべき塾の学習ルールからお子様に説明し、ご指導いたしますので、ぜひお子様が納得され、劇的に、逞しく変身して、学習や物事に取り組まれる様に、何卒ご理解ご協力をお願い致します。