「先生~、トットちゃんの読書感想文書いてるんですが、なんかめっちゃ難しい・・・」
「だから何?」
「教えて。」
「何を?」
「トットちゃんの読書感想文!」
「ちゃんと続けて言って。」
「トットちゃんの読書感想文の書き方を教えて下さい!」
「いっやプー、、、というのは嘘。ヒントあげるから自分で考えよっか。」
「出た、、、いつものパターン(苦笑)」
「当たり前。原稿用紙は何枚?」
「5枚もあるねん。多いわー。」
「そりゃ計画しなかったら多いわ。計画したらそうでもないよ。しっかり取り組みなさいって学校の先生のメッセージだよ。」
「計画?先生は はじめ→なか→おわり で書きなさいって。」
「なるほど。Sくんはなぜ難しいと思うの?」
「トットちゃんについて思ったことでそんなに沢山感想が書けない。」
「なるほど、、、いや!はたしてそうかな?(ふっ、ニヤリ)」
「探偵みたい(笑)」
「大体どこに何をどういう順番で書くか考えたらいいんじゃない?」
「とは言っても、、、」
「全部自分の感想だけで書こうと思っていない?」
「???読書感想文やで!当たり前やん!」
「いやいやいや、ないわーーー。」
「え???どういうこと?」
「印象に残ったところはどこ?」
「トットちゃんは細かく章にわかれてるからいっぱいあるよそりゃ、、、ここと、ここと、ここと、ここも、、、」
「じゃあそこについて書く時、それ読む人に説明いるでしょ?」
「うん。[エピソード→感想]で書けばいいのか。」
「普通そうなるよね。エピソードは簡潔にまとめないといけないけどそれもいい勉強だよね。じゃあ、、、」
「あ!そうか!いくつか[エピソード→感想]を書いて、最後に全体のまとめを書けばいいのか!」
「ふむふむ。じゃあそれでいく?その方が文章がダラダラせず、締まるだろうね。感想にはSくんの経験を入れてもいいね。」
「はじめは何について書くかを説明して、、、」
「ふむふむ。」
「でも字数足りるかな〜?オーバーはしないやろうけど、、、」
「本気で書けばオーバーすることもあるよ。大体決めとけば?」
「?」
「はじめは200字くらい、なかは400字×3〜4くらい、おわりは200から300字とか。」
「なるほど、でも、そんなうまいこと書けるかな?」
「まさか一発で書こうとしていない?」
「あ、うん、お母さんが明日までにしなさいって。」
「あかん。お母さんが何と言おうがそれはあかん。急いでいいものはできない。宿題はやっつけるものではないよ。」
「いいもの?」
「そうや。折角やから一生懸命書きなよ。」
「どうやって?」
「一日一まとまりずつ。十分時間あるでしょ?」
「うん。」
「毎日一まとまりを超真剣に書く。」
「うん。」
「直接と違うよ。下書きの紙にね。」
「わかっちょる。」
「はじめ→なか→おわり まで納得いくまで書けたかパートごとに推敲して。」
「すいこう?」
「何度も書いたものを音読してみて、見直して、書き直して。練り直すんだよ。そして一日一まとまり(約一枚)に集中するんだ。プロの小説家だってそうしてるんだよ。確か村上春樹さんでも一日に原稿用紙2枚だったかな。」
「なるほど!それやったら一日最高400字くらいやから出来そう!パートごとなら後でも書き直しもしやすいね。」
「そうだね。これ以上のヒントは出さない。自分の言葉で頑張って。でもチェックはしようか?読みにくかったらダメ出ししてあげる。」
「なんか細かく分けると書けそうな気がしてきた!計画ってすごいなあ。」
「じゃあ頑張ってね。作文は人様に読んでもらうものでもあるからね。適当に書いて内容がイマイチはよくないと思うよ。まあSくん、字はもともと丁寧だけどね。」
「はーい!!!」
はじめ→なか3つ→おわり 集中してビシッと5日で完成し書き上げましたね。
納得できたようです。
よかったね^^