生徒のみなさん、勉強お疲れ様です。
日々新しいことを学んでいるみなさんに、今日は私が大切にしている「考え方のヒント」を話したいと思います。
私は、何事も「立ち止まって逆説的に考えてみる(あえて逆の視点から考えてみる)」ようにしています。 なぜかというと、「自分は偏っている」と自覚するためです。実は、私たちが理解できていることなんて、この世界のほんの一部でしかないのですから。
今日は、そんな「逆説」の視点から、3つの話をさせてください。
1. 本当に「賢い」人とは?
テストで良い点を取ったり、知識がたくさんあったりする人が「賢い」と思われがちですが、私は少し違う見方をしています。
本当の賢さとは、「自分がいかに無知であるか」を知っていて、そこから頑張っている人のことだと思うのです。
- 「自分はまだ何も知らない」と分かっているから、一生懸命に学ぶ。
- 「自分の考えが間違っているかもしれない」と思うから、人の話をしっかり聞く。
そう思って真摯に頑張れる人こそが、「本当に賢い素敵な人」だと思うのです。
2. 本当の「大人」とは?
みんなから見れば、周囲の大人の人や先生たちは「大人」に見えるかもしれません。
でも、完璧な大人なんてどこにもいないんですよ。
私は本当の大人とは、「自分がどれだけ子どもか」を知って頑張っている人のことだと考えています。
- たまにはサボりたくなったり、感情的になったりする自分。
- わがままで、誰かに甘えたくなってしまう自分。
そんな「自分にはこういう幼いところがあるな」と冷静に見つめられる。
その上で大人には沢山の責任もありますから、一つひとつ責任を果たしていくために、逃げずに、「どう行動すべきか」、また、「時には自分の力が足りないときは頭を下げて他の方の力に頼ることも大事」と考え行動できるのが、本当の意味で「自立した大人」なのだと思います。
3. 言葉を放つ前に、大切な人の顔を思い浮かべる
最近、人間関係でもネットやSNSなどでも、他人の意見に強く反論したり、厳しく口撃したりする人をよく見かけます。あるいは逆に、自分自身を必要以上に厳しく責め立てるような人もいます。
そんな時、私は自戒を込めてこう自分に問いかけるようにしています。 「その厳しい言葉を、自分の子どもや、職場の大切な後輩、そして何より塾でお預かりしているかわいい生徒さんたちに対しても同じようにぶつけられますか?」と。
そう思うと、少し立ち止まれるはずです。
またそんな時、私がいつも思い出すのは、山本五十六の言葉です。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
この言葉は、人を育てる時の極意ですが、これは他人に対してだけでなく、自分自身に対しても言えることだと思うのです。
当塾の生徒TAさんが入賞した<大阪府の人権作文コンクール>で書いた内容「思いやりのない言葉には価値がない」という言葉も思い出されます。
- 厳しく問い詰めるだけでは、人も、そして自分自身も、前には進めません。
- 他人に対してもそうですが、自分に対しても今できないことを”ダメなこと”だとは考えない。
- 大切な自分自身を必要以上に他人と比べない。
- 悲観せず、「さてさて、じゃあ、どうしようか?」と考え、少しずつでも行動を始め、時には人に相談し、少しずつでも継続して真摯に取り組んでいれば、他人より成長が遅くても気にしない。
- 続けて頑張っている自分を自分でほめてあげる。
そんな「優しさ」を忘れないようにしたいものです。
自分の「正解」を疑う勇気を持とう
物事を逆から考えるのは、決してひねくれたことではありません。
私も、みんなに勉強を教えながら、毎日「自分の知らないことが、まだまだたくさんあるな、楽しいな」と感じています。だからこそ、みんなと一緒に学び、一緒に成長していきたい。
自分の持っている「正解」なんて、まだまだショボいかもしれない。
そう思った方が世界は広がりますから素敵じゃないですか。
そんな謙虚な気持ちを持って、これからも一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。