学習塾FRONTの小学生の小テストには特徴があります。
例えば漢字テストや英単語のテストです。
2回制です。1回目はプレテスト。2回目が本番。同じ日には行いません。
これをするだけで生徒のストレスがものすごく下がります。教師も(笑)
漢字テストは塾に来る度にありますが、間違えたら何回書きなどのペナルティーが全くありません。
「2回に1回は合格してね、そのための工夫を自分で考えてね。1回目は本当に真っ赤っかのボロボロでもいいよ。もしくは『今日はテストを受けないで練習をします!』と宣言してもいいよ。」と言います。
たちまち子どもたちはストレスから解放され、笑顔になり、そして何よりも自主的になります。
英単語テストも同じです。ただし英単語テストは『今日は練習します!』はなしです。
この、気持ちを解放してあげること、ペナルティーがないこと、主導権を生徒に渡すこと、それだけで合格率が格段に上がりました。本当に格段にです!
2回目で不合格でもペナルティーはありません。その日にやり直しのテストは受けられませんから、なんとなく気持ち悪くなるのか、遅くとも3回目にはほとんど合格してくれます。
最初のうちはそれだけ時間をかけても、不思議と必ず徐々に加速してきます。
子どもには元来成長の本能があるのですね。その芽を見守り育てることが大切なのではないかと思います。
大人の顔色をうかがわないで、怒られることなど気にしないで、進んで分からない言葉の意味を調べたり、のびのびと主体的に取り組むことができるようになるメリットは絶大ですよね。
漢字テストに関しては、問題数を9の倍数にしています。使っている問題集が進級式で、1ページ72問だからです。自分で自由にテスト範囲(問題数)を決められます。テスト時間は5分間ですが、最終的には皆さん大体3分台で36問を解けるようになります。
苦手意識のかたまりで、逃げるようなセリフばかり言っていた生徒さんが、「先生!今日は1発で合格できるで!見といてや!」と言い出します。
強制を全くしないのに!いえ!しないからこそです!!
他の学習でも随所にこの自主的になる工夫を散りばめています。
厳しく管理される旧来の教育法が(時には必要なケースもあるとは思いますが)、今となっては少し残念であった様にさえ感じられます。
そして生徒さんたちが自立していく姿は輝かしく、頼もしいものです。
教師、生徒という関係を超えて、「尊敬」しちゃいます。
まるで赤ちゃんが自分の力でつかまり立ちや、歩行ができるようになった瞬間の様です。
自分の力で 成長してくれてありがとう と手を合わせたくなります。
これからの日本の教育はきっとこういう風に少しずつアップグレードしていくのではないでしょうか?
そう思います。