受験勉強の始まった中学3年生のお家の方へ
さあ、本格的に受験勉強がスタートですね。
そして、、、
大人でも子どもでも、自分なりにやれるだけのことをやって頑張っていればいつかは必ず伸び悩みの時期が来ます。
そうなれば効率のよい勉強だけでははなく、ある程度泥の中をあがきながら愚直に進む覚悟も要ります。泣きながら頑張り続ける人もいれば、とりあえず泥に飛び込んでゆっくりでも一歩一歩足を動かせる人もいます。
それに寄り添うことが大切です。これをやったら効率よくすいすい伸びるよ…だけではないのです。いえ、ほとんどの人にとってはその泥の中を進むことこそが一番効率の良い勉強なのです。
「目の前に楽な道と厳しい道との分岐点が来たときは、迷わず厳しい道を選択しよう」
「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」
はイチロー選手の言葉。
しかしその苦しさにもお子さんはいずれ慣れます。つまり成長していきます。大人に近づいていきます。
その本人でさえ一見進んでいないように見える小さい一歩一歩の頑張りに気づかず、テストや模試の結果だけを見て不満な顔を見せるお家の方は注意が必要です。不満というのは上からの見方です。一番しんどい時期に大好きなお家の人から一番つらい仕打ちをうけることになります。本人にとっては最も苦しく悲しく時には自信を失う行為です。これは勉強にとってマイナスです。実際プラス効果は殆どないそうです。
親が効果のないことをして、お子さんになぜ効果が出ないのかと怒るのはとてもおかしいことです。
過去・現在・未来の現在にしっかりフォーカスして下さい。今を集中して取り組めないで未来は変えられません。苦しい時期をお子さんと共有する、言わないけどあなたの不安で不安でつらい気持ちよく分かるよ、出来ることはサポートするよ、休むときは不安を忘れてしっかり休んでね、と励ましてあげて下さい。
そして少しでも快適に勉強に取り組めるようにしてあげて下さい。
私の時は我が子に絶対に不満や不安な顔を見せないようにしました。そして「さて、じゃあどうしよっか?」と同じ目線で一緒に顔を上げて前を見ることを心がけました。彼・彼女の人生の一番のサポーターになる。そう決めました。
反抗期など大変な時期であっても大切な我が子です。必要に応じて本気でお子さんと向き合い、よく本人の話を聞いてあげ、一緒に悩み、考え、大人も子育てを通して成長する時期なのだと思います。そういった意味でも受験は大切な人生の大大大イベントです。
貴重な一日一日
高校生になったら勉強は本当に自分次第です。悲しいかな親はほとんど口出し出来ません。
個人差はありますが、子どもの脳は小学6年生~中学1年生で大人の脳と同じ容れ物の状態になります。私は大人脳0歳と考えています。それまでは色々ちゃんと出来なくて当たり前。そしてそこからたった3年で高校生です。
勉強の中身やアドバイスは学校や塾でほぼ教えられますが、勉強に必要な健康面・体力面、そして精神的サポートや成長を絶対にないがしろにしてはいけません。
中学生の間のお子さんとの関わり方が、その後の親子の関わり方の方向性になります。寂しいけれど勉強においてはあと少ししか寄り添えないんです。
ですからこの1年は、とても大変で、そして貴重な一日一日なのです。
とは言え、大人だって不安になりますよね。そんな時は面談をしましょう。当塾の面談は希望制です。ぜひ何度でもご利用ください。