「わが子は憎めないかわいい後輩」
そんなふうに考えて声をかけてみると、子育ては少し楽になります。
職場やスポーツチーム、なんらかの組織で、後輩に対して感情的に厳しい言葉を投げることと、本当の厳しさはまったく別物です。本当の厳しさとは、まず相手ではなく自分に向けるものです。「どう伝えれば伝わるか」「どうすれば成果が出るか」を考え続ける姿勢こそが、厳しさなのだと思います。参考:アドラー心理学「課題の分離」
実際、良い先輩ほど、後輩が結果を出せる方法を一緒に考えます。そして成果が出たときは、「自分が教えたから」ではなく、後輩の手柄にする。そこにこそ、本当の厳しさと優しさがあり、その穏やかでいながらも毅然とした行動に後輩も尊敬の念をもちます。
これは家庭でも同じではないでしょうか。
わが子だからこそ期待しすぎてしまい、つい強い言葉が出てしまう。でも一歩引いて、「この子はまだ経験の浅い大事な大事な新人」と思ってみる。すると、叱るよりも、効果が出る方法を一緒に考える声かけに変わっていきます。
かわいくて憎めないわが子には、理解し行動できるための十分なトレーニングなどの準備なしに、泣かせてしまうほど恐ろしい形相で叱ることもありません。失敗しても見捨てません。見守り、支え、成長を喜びます。そして結果が出たときは、お子さん自身の力として認めてあげる。するとお子さんは親御さんの愛情を強く感じます。
そんな関わり方が、子どもの自己肯定感と挑戦する力を、静かに育ててくれるのだと思います。
これは学校や塾の先生と生徒の関係でも同じですね。
自戒をこめて。